出店者ストーリー【 toya サトウテルノリ】

金工作家である【 toya サトウテルノリ】さんのメッセージです。

人それぞれで異なる造形への価値。新たな価値を見出そうと、様々な試みをされています。

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ここ数年の作品の中に、古い金槌を使って制作しているシリーズがあります。
全て鉄製のもの、柄が竹で出来ているもの、いつの時代かわからないもの。
知り合いの古道具屋さんで見つけたもの、ガラクタ市で見つけたもの、旅先の朝市で見つけたもの。

共通していることは
「錆びてボロボロ」
「それぞれの値段は決して高くないこと」
「実際に使用しないと作品の出来上がりのテクスチャーが判らないこと」
「人の意志とは無関係に生まれるテクスチャーがそこにはあること」

それらは全て、直感的な出会いで、手元にあります。

この錆び、なんだかイイかも知れないと思い、叩いてみる。
やっぱりイイな、という場合もあれば、思ったほどでもなかったという場合も。
違う角度、違う強度で様々試してみると、イイなと思うポイントが見つかりことも。

同じような感覚で、錆びた鉄骨や錆びた分銅などを金槌代わりに使うこともあります。
ゴミとして処理されても良いような道具に、もう一度、価値が出るのではないかという検証です。

道ばたの鉄屑にでさえ価値を見いだす場合がある。それは「価値も価値観も様々である」ということ。

気付かなかった場所に埋もれている価値を掘り出すように
ご自身で些細な価値に気付いていただけると良いなと思います。

今回の展示ではオブジェ作品を少し多めに展示する予定です。

普段制作しているアクセサリーは「身を飾る」もの。
対してオブジェは「空間に置く」ことだと考えます。
「飾る」こととは異なる「置く」こと。

そのモノをそこに置くことによって生じる空間的変化、そこから生まれる心の変化について提示してみたいと考えています。

購入してくださった方の暮らしに対して、作品がどういう変化をもたらすのか。
「用途のないもの」と「ものを置く」の2点に焦点を当てた出店になります。

+++++crefes クリエーターズフェスタ++++