chippa

作家の感性は、何かをキッカケに意外な方向にアンテナを向けることがあります。

人の想いを描く抽象画の創作から、身を飾る手縫いの小物制作へ。顔シリーズのアクセサリーが人気の【chippa】さん。

「手縫い」と「絵画」の制作手法を合わせたインテリア作品も。無地のファブリックに顔料で着色し、手縫いと刺繍で仕上げた作品です。

そんな作家からのメッセージ。

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ビーズをあしらった華やかなものから、シンプルに普段使いできるものまで、カワイイ布を選び、手縫いで作るアクセサリーを制作しています。

私は元々、美術の勉強をしていて、絵を描いていました。息抜きにと、裁縫で人形を作っていたある日、その人形たちを「カワイイ」と言ってもらえた事が今の活動のきっかけだったかもしれません。

かつて制作していた絵画作品は、とても内面的でグレートーンのものばかりでした。今の作品は色を多く使いますが、その色合いは、絵画作家としてデンマークで滞在制作をした頃から変わったように思います。

国がかわると、目に飛び込んでくる色が異なるのが不思議です。

デンマークでは、加工フィルターが自分の目にかかっているような、コントラストや彩度が高くなったような、一色ずつの色の幅が違うような感覚でした。風景の違いではなく、見える色の違いです。これまで見たことのある西洋絵画が、本当にこの色だったんだと驚きました。

滞在中は、迷いながらも、いままでとは真逆の明るい作品を作っていきました。
私の中に色の幅が広がり、見え方の違う世界に影響を受け、その延長線上に今の作品たちがあります。

以前から物語を考えるのが好きだったこともあり、最近ではストーリーを決めての作品づくりも増えてきました。
新しい感覚が、自分の中にまた作りたい作品のイメージを増やし、制作が追いつかないこの頃です。
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絵を描く息抜きとして、楽しく始まったハンドメイド作品。まだまだ自分でも不思議な感覚でいっぱいとのこと。

肌にやさしい樹脂パーツのピアスや、布とシリコンカバーのあるイヤリングは、ご自身が金属アレルギーであることから、自分でも付けられるカワイイアクセサリーをと思い、形になったアイテムだそうです。

そして、今回のテーマ

「ニャーケードへようこそ ! 」

「カランコローン」どこかの扉が開く音がした。

下を向いて歩き続けていたその先に、小さく、どこか奇妙なアーケードが表れた。

一つ一つのお店には個性的な店主たち。

店の佇まいとは裏腹に、やたらと忙しそうではあるが、なぜか不思議なほどによく目が合う。

ふと目を下ろすと、なんとも魅力的な商品ばかりではないか。

自然と手が伸びるのと同時に、店主から発せられる話術に私の心は踊った。

気が付くとアーケードの出口に立っていた。

もう入口に立っていた頃の気持ちは思い出せそうにない。

買い物袋にはいくつもの宝石を詰め込んだような気分で、

2ステップ、3ステップ、軽やかにアーケードをくぐった。

「そうだ!今晩のおかずはお魚にしよう!」

ピンッと伸びた長いしっぽが、リズミカルに揺れていた。

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自分は人なのか? 猫なのか?

会場にて、不思議な空想をお楽しみください。

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