りなの村

くすっと笑えて、あたたかな気持ちになれる。

そんな創作張り子をつくるのが【りなの村】さん。

旅行先で目に留まる、手のひらサイズのダルマや鳩笛など。

その商品の向こう側にいる作り手が感じられる民芸品に惹かれて、制作をはじめたそうです。

張り子は、型に和紙を貼り重ねて乾燥させ、型を取り出し、また和紙を重ねて乾燥、仕上げ、着色、…と時間がかかるアイテムです。

型作りからはじまる全てを、一人で担い、手作り。 ひとつひとつの色、表情の違い、気になりますね。

今回のイベントテーマ「ささやかな循環」に沿った取組みとして制作したのが

「circulation of trees」

不要となった包装紙や紙パック、文書などを、いちど水の中で細かく溶かしてから「再生パルプ」とし、「落ちている小枝」を枠にして、つくった、装飾オブジェです。

元々は「木」である様々な「紙」を混ぜた「再生パルプ」から輪廻して新しい木々のオブジェへ。 役割を終えた素材が元の形に戻り、新たにスポットライトを浴びる「ささやかな循環」です。

さて、この再生された「木々」。

張り子たちと飾ると「村」感が出て、良い感じです。「村」という漢字には、人が腰を落ち着ける木のある場所という意味があるそう。

お部屋の中にそんな場所ができるかも。

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作家:りなの村

鹿児島生まれ。張子作家/デザイナー。2021年5月より張り子制作を始める。

「りなの村」は場所や種族関係なく、ふらりと立ち寄れる(村)を目指しています。「村」という漢字には 人が腰を落ち着ける木のある場所 という意味があるそう。

手に取った方が、ほっと一息ついて穏やかな気持ちになれるような、ユーモアのある作品をお届けします。