展示台に並ぶ、重厚な雰囲気のロボット型のアートオブジェたち。
一見、金属のようにもみえますが
じっくりみると様々な素材が使われています。
使われなくなったおもちゃのパーツ、
ペットボトルのキャップや壊れたマウスやキーボード
さまざまな廃プラスチック、、、、
「この廃素材から何ができるだろう、何にみえる?」
そんな自身への問いかけから制作モチーフを決め、金属風に塗装して一点物の作品がつくられます。ひとつずつ、シリアルナンバーがついていて、モチーフもさまざま。
いま、廃棄プラスティックが社会全体の問題となっています。
ひとりのアーティストが廃棄プラをリユースしても、サステナブルといえるようなボリュームにはなりません。
でも、あるロボットに、消臭スプレーの廃ボトルが使われていたら、あなたはどうでしょう?
アートには社会へメッセージを届ける役割があります。
「無価値に見えるものでも工夫次第で価値を創造できる」
作品を見る前と後で、廃材へのものの見方が変わるかもしれません。
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坂田 樹
2019年3月に名古屋芸術大学を卒業後、同大学のクリエイターグループNoSiAにて活動。使われなくなったおもちゃのパーツや廃材、プラスチックなどを使ってロボットを作品を制作している。工房は春日井市。