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ちいさくて、いつもそばにいて、さえずっている。
そんな すずめのようなモノづくりを心がけているという [すずめや]さん。
これから物語の始まる本、無地の本を綴じている製本家です。
長く京都で活動をしていましたが、イーハトーブ、岩手に移住しました。
ちいさなノートに想いをこめて、時におおきな空間に想いをひろげて
その時々の心の様を届けてくれます。
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すずめやさんからのメッセージ
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ちいさなころの落書きや、急いでいた時のめちゃくちゃなメモをみつけて、ふと頬が緩んだことはありませんか。
あの時はこんなだったな、って。つらいものと一緒でも、うれしかったことと一緒でも、文章にはならない物語の一片がたしかにそこにあることを、見つけたことはありませんか。
すずめやは、これから物語が始まる本しか扱わない本屋さんです。
だから無地のノートです。
なにを書いてもかまいません、途中でやめてもかまいません。
いつかまたノートをひらくとき、ふっと微笑むあなたとの時間を作りたいです。
そんなふうに、あなたの日々や一片を大事にしたいと思っています。
そんな作家からの今回のオススメは…
抽象画 パネル作品
ちかごろは憑かれたように絵の具を触っては新しい表現を模索しています。
(なんていうけど1日の大半は製本してるけど)ずっと本を作り続けて何万枚と紙を折り、染めをくりかえしていくうちに、ものいわぬものを作りたくなりました。
何万枚も本のために紙を染め続けてきたその先一歩、ちょっと違う場所に足が向いた。
いったいこれがなんなんだか、どこなんだか、まだわかんないんだけど、おそらく書物の1ページ。白紙の本よりももっと寡黙で、おしゃべりな、なにものでもないような顔をした、なにか。
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