小島亜伊

記憶の奥にある揺らめく思いは、写真で残すことはできない。だけど、滲んだような色むらや 重ねた色から生まれ出るマットな質感の奥に、記憶の中では薄れてしまう微妙な思いを表現できるのかもしれない。

独自の表現で、七宝焼のアートジュエリーを制作している 小島亜伊さん。

地域の商店街コミュニティスペースで制作ワークショップも定期的に開催。だれもが立ち寄れるオープンスペースで、アート体験をすることができます。 

ワークショップの素敵なことは…..

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作り手のありのままって 面白いかも
そんな発想から紹介する「1枚の写真」です

写真はワークショップの窯入れ時のスナップ

作家からのメッセージです。
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七宝の制作では、窯出しの瞬間は、どうなるかわからないドキドキハラハラ、わくわく、そして緊張感MAXな気持ちです。そして大好きな瞬間。

焼く前と焼いた後の質感や色の変化は、自分でコントロール出来ません。そこが七宝の面白いところです。頑張って計算して色を選んだりするけれど、1番最後に決めるのは窯。
風や水のような自然の力には叶わないように、どうなるかわからないのを受け入れて、突き落とされて、想像を超えるものになった時が、面白い!

その感覚を共有出来るのが、ワークショップです。
窯出しの瞬間は,今まで一緒に戦った同志のような心の距離感があります。
私だけかもしれませんが,,, 笑

今回のイベントでもワークショップを開催します。
▶ 詳細はコチラのページから

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企業だと、生産性や販売効率を第一に考えるかもしれないけれど、
個人であれば、一見無駄にみえる活動にも、心をこめて取り組むことができます。
私にとって大切なのは、モノづくりを通して得られる、損得を越えた誰かとの繋がりです。

自分が繋がりたいところに、ちゃんと繋がっていくために、
高校、大学と、モノを創り続けてきました。
自分のクリエーションの力が強くなれば、繋がりたい人に繋がれる。
そして繋がれば、新しい世界から素敵な何かをインプットできて、また新たなクリエーションの力になります。
「繋がること」 と 「創作すること」、この2つが循環することは、個人作家ならではの楽しいコトだと思うのです。

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作家は、七宝焼を文字盤に使った「彫金手法の腕時計」も制作しています。

身近な装飾品としては馴染みが薄くなった七宝の工芸品ですが、誰もが暮らしの中でイメージしやすい腕時計に七宝焼技法が使われることで、伝統工芸が親しみのあるものになるかもしれません。

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+++crefes+++

新情報は instagramにて↓

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